奈良新聞に掲載されました

豊田代表の在宅栄養指導が奈良新聞に掲載されました。奈良県高市郡明日香村における取り組みです。

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奈良新聞2022年6月10日掲載

溝渕雅幸「明日香に生きる―撮影だより8―」より一部抜粋

…荒川さんの病名は多系統萎縮症。神経難病の一つで、小脳や脳幹の萎縮により手足の動きをコントロールすることが難しくなり、発語もままならなくなるといった症状が一般的である。(途中略)最大で80キロほどあった体重は入院生活で42キロまで減少。深い褥瘡(じょくそう)も発出した。見かねた奥さんの輝代さん(60)と長女の友希さんは在宅での療養を選択した。

診療所の武田以知郎医師は2016年5月の退院当初から荒川さんの訪問診療を続けている。初めて診療した時、予後は厳しいのではないか?と感じたそうである。武田医師は管理栄養士の豊田綾子さん(46)を荒川さんの援助チームに引き入れ、食と栄養面のサポートを依頼した。(途中略)ほどなく体重も50キロほどにまで回復し全身状態も大きく改善していったと武田医師は言う。

ほんの少しでも、たとえ水分だけでも口から摂る、摂取する栄養も荒川さんの身体状況を総合的に判断して細かく指導する。といった豊田さんの栄養指導が功を奏したのだ。

以来、荒川さんの在宅療養は武田医師や豊田さんだけではなく訪問看護師による日々のケアと理学療法士による定期的な訪問リハビリといういチームで支えられている。少しでも健康で穏やかに過ごしてもらいたいという家族の思いや願いをチームで実現しているのである。…

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在宅栄養に不可欠な原則をわかりやすく説明いただいています。
①少しでも口から摂るという原則に徹する
②総合的な栄養評価を実際の経口摂取につなげる
③在宅療養はチーム、つまり多職種連携で支える

ひとりでも多くの人に食べる喜び、生きる喜びを取戻していただけるよう、コツコツがんばります!